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将来起業しようという思いは少年時代から培われていたのですか。 |
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村上: |
地方の平和な環境で生まれ育ったもので、あまりアグレッシブな意識はなかったですね。実家が競走馬のブリーダーをやっていて、その世話を手伝いながら明けても暮れても野山を駆け回っていました。それと、夢中だったのが野球です。人一倍負けず嫌いの性格だったので、もうがむしゃらに取り組みましたよ。地元紙の選手紹介では「野生児」とよく評されたほどです(笑)。
高校時代はもちろん甲子園を目指して猛練習の日々でした。結局、その夢は県大会の決勝戦で絶たれてしまったのですが、もしあのとき甲子園へ行っていたら今の自分はないのではないかと思うことがあります。首尾よくスカウトの目にとまり、プロ野球へ進んだとしても成功する保証なんてないわけですから。また、その時点で一旦、挫折感を味わったことで、それがバネになって一層負けず魂が養われ、独立独歩の気概が頭をもたげてきたのではないでしょうか。目標を失った虚脱感から間もなく立ち直り、今度は大学受験に向けてガリ勉の日々が始まりました。
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大学はどちらへ進まれたのですか。 |
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| 村上: |
やはり野球を続けたかったので、東京六大学を目指して、早稲田へ進学しました。大学の野球部というのはとにかく野球漬けです。必修科目にも出席できるかどうかというのが実情で、朝から晩までの練習のキツさに加えて、今はもう無いと思いますが、当時は先輩たちからの理不尽なイジメにも耐えなければならず、本当に苦労しました。そして、肉体的にも精神的にも極限状態だったときに折しも肩を壊して結局、野球は諦めざるをえなくなりました。
さすがにこの時はトコトン落ち込みましたね。下宿の柱に頭を何度も打ち付けて、「これでいいのか、本当にお前は野球を捨てられるのか」と自問自答を繰り返したりしました。でもやがて前向きに考えて違った道で今後の自分が歩む方向性を見出していこう、と。今まではほとんど自分のことだけを考えて猪突猛進的にやってきたのですが、これからは自分を磨くとともに人との協調性や思いやりを大切にしながら社会というマウンドへ登ろうと思いました。
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会社の歯車にならず、自分の力がどれくらいあるか試したかった |
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就職された頃の様子を聞かせてください。 |
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| 村上: |
大企業の歯車にはなりたくない、独立志向の中小企業に入って自分の力でその会社を成長させていきたいと思い、80年代後半当時、伸び盛りだったコンピュータソフト会社に就職しました。初めから起業したいという考えはほとんどなく、とりあえず自分の力がどれくらいあるのか試したいという気持ちが強かったですね。もともと理数系が得意だったので、技術系の仕事の内容も自分にピタッとはまりました。 |
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起業したきっかけは。 |
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| 村上: |
新人の頃から比較的責任のある仕事を任されて、組織に属しながらも、自分のプロジェクトや部署は独立した一つの会社であるという経営者的な意識を持つようになりました。
間もなく他社からヘッドハンティングされて、同じ部署の20人ほどと一緒に移籍したのですが、次第に仲間内で独立気運が高まり、何人かとともに資本金を出し合って立ち上げたのがネオキューブです。社長になって苦労したのは、やはり外向きには新参会社が如何にしてお客様の信頼を勝ち取るか、内向きには実際にいかに財務管理をしていくかということですね。事業を大きくしていくためには、当然お客様の厚い信頼があってのことですし、給与をはじめ支払い関係の方でもきちんと行って関連方面の信用を得ないといけませんので。 |
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まず社員一人一人の幸せ探しから手伝いたい |
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今後の事業運営にあたってのビジョンを教えてください。 |
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| 村上: |
 会社の存在意義は社会貢献であるとよく言われますが、まず身近な社会、すなわち社員一人一人が幸せをつかんでもらいたいと思っています。もちろん、幸せの基準は個人によって様々ですが、その人の価値観に最も合った幸福を提供していくのが使命だと考えます。また特に若い人の中には自分の幸せが何であるかまだ気が付いていない人も大勢いると思いますが、その幸せ探しからもまずお手伝いしたいですね。社員が幸せになれば主体性が出てくる。そうすると会社も強くなって、さらに大きな枠での社会貢献、お客様貢献につながると思います。
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最後に、起業を志す学生へのメッセージをお願いします。 |
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| 村上: |
会社を興して将来、具体的にどう運営、発展させていくかという本当に綿密な設計図を既に持っている人は、積極的にチャレンジしていくべきでしょう。ただ、顧客の対応をはじめとする現場での経験を積まずにトップになって、果たして社員がついてくるかどうかは別問題だと思います。まず実地を知って、一皮ずつむけて成長しながら起業のチャンスや組織作りの良法を発見してもらいたいですね。弊社は、社員にはそのような“研鑽”の場、チャンスをできるだけ多く提供して、将来独立した場合には共業体制を組むという形をつくっていきたいと思っています。 |